2022年11月4日金曜日

吉野の紅葉見物2日間の旅 2022/11/4

二日目は、吉野山を分け入って、上の千本、吉野水分神社MIND TRAILという企画で山中に展示されている作品の見物、如意輪寺を回って近鉄で大阪へ戻り、あべの近鉄で夕食を食べて帰宅。

吉野を奥へ登っていき「上の千本」の看板と西行法師の句が立ってて、遠くには金峯山寺も望める。


吉野水分神社(よしのみまくりじんじゃ)。秀吉が吉野で花見をしたときに、この神社で子授けを祈願して秀頼が生まれたとの言い伝えがある。
3つ並んだ社殿は、
正殿:主祭神 - 天之水分大神(あめのみくまりのおおかみ)。水の分配を司る神。
右殿:配祀神 - 天津彦火瓊瓊杵命、玉依姫命、天萬栲幡千幡比咩命。
左殿:配祀神 - 高皇産霊神、少名彦神、御子神
だそうな。


MIND TRAILと名付けた自然の中に芸術作品を展示する企画。

紅葉と野草


如意輪寺。楠正行が四條畷の戦の前に、ここの本堂の扉に弓矢を手に取り鏃(やじり)で辞世の歌を刻んだという逸話がある。
  

厄除けの菊玉この下を通るだけでご利益があるらしい。

境内には他にも菊を使った飾り付けがあちこちにあり、地元の菊の展示会の会場にもなっていた。

勝手神社と静御前の舞塚。そういえば、大河ドラマの中で静御前が舞を舞うシーンが有ったなと思い出す。

大阪へ戻る時に吉野駅で見かけたブルーシンフォニー。時刻が合えば乗っても良かったんだけど、写真で中を見るだけにする。


2022年11月3日木曜日

吉野の紅葉見物2日間の旅 2022/11/3

近鉄電車の株主優待は、近鉄全線で乗車可能な普通乗車券が4枚なので、夫婦で往復できる。遠くに行くとなると名古屋か、前回のように伊勢・志摩になるが、今回は夫婦で吉野へ紅葉見物に行くことにした。上本町駅でポスターを見ると、金峯山寺の仁王門修理の勧進として、重要文化財の金剛蔵王大権現3体が特別御開帳中とのことなので、コレも目当てに行くことにする。

近鉄で吉野まで移動したあとはケーブルカーで登り、金峯山寺、吉水神社、竹林院群芳園と巡って、ホテルは「芳雲館」に宿泊した。ケーブルカーは2機で運行していて、一機は桜、もう一機は紅葉の柄でペイントされている。


まず目指すのは金峯山寺。総門にあたるという「黒門」をくぐり、赤く色づいた楓を見ながらお寺へ向かう。境内に入る脇には「後醍醐天皇導稲荷」があり、京都を脱出して吉野へ向かう後醍醐天皇がや道に迷ったときに、紅い雲で吉野への道を示してくださったのが稲荷社らしい。本堂は高さ34mあり、現存する木造建築としては東大寺の大仏殿に次ぐ大きさだとか。たしかに間口が七間もある建物で非常に立派だ。

昼ごはんに柿の葉寿司の付いたうどん定食を食べて、吉水神社に向かう。

吉水神社は、二礼二拍手一礼の普通の手順とは参拝の仕方が異なっていて、十七の神を祀っているため拍手を十七回する「二礼 十七拍手 一拝」。一七の拍手は、四、四、四、四、一で区切ると、参拝の作法に書かれている。

境内には、弁慶が指で岩に押し込んだという「弁慶の力釘」がある。源頼朝に追われた義経が吉水神社に隠れていた時に、取り囲んだ追手の前に二本の釘を持った弁慶が飛び出して、目の前にあった岩に釘を親指で打ち込み「力自慢をいたそうぞ!」と叫んだという言い伝えらしいが、たしかに岩に釘の頭が二本見えている。また、ここからは「一目千本」と呼ばれる吉野の桜が見渡せて、春の花の季節は見事だろうと思わせられた。
 

北の門は「北闕門(ほっけつもん)」と命名されており、ここで「臨兵闘者皆陣烈在前」の九字を切ると邪気が消えて元気がみなぎり、パワースポットとなっているそうな。九字の切り方の作法も掲示されている。
 

この日の観光最後は「竹林院群芳園」。宿泊もできる庭園で、秀吉が吉野の花見を行った際に、千利休が庭園をデザインしたという言い伝えだ。紅葉もきれいだったが、苔も美しい庭だった。

本日のお宿は「芳雲館」。入り口を入った正面が広間になっていて、ここでくず餅をいただきながら一服し、そのあと部屋に案内される。道路側から一階に入っても建物は傾斜地に建てられているため広間側は二階に当たり、眼前に吉野の山や桜を見渡せる。このような建て方を「吉野建」というそうだ。